子猫の季節です!
雨の日も増え、気温も上がってじめじめと暑い日が増えてきましたね。
この時期は、猫の出産ラッシュです!多くの保護された子猫ちゃんたちが来院されます。そこで今回は、子猫ちゃんを保護したときに大切なことをお話ししようと思います。
子猫を保護されたときに、まずしてほしいことは保温です。子猫ちゃんたちは自分でうまく体温調節ができません。生後1か月までは、特に周りの温度に気を付けてあげる必要があります。生後1週目までは30℃、その後は徐々に下げていき、4週目には25℃くらいに維持してあげることが理想です。
ミルクは子猫用のものを与えてあげるのがおすすめです。牛乳などを与えてしまうと下痢を起こしてしまうことがあるので注意してください。子猫ちゃんに必要な栄養素を補うためには、かなり頻繁にミルクを与えなければなりません。ミルクの製品ごとに多少違いはあるかもしれんませんが、生後1週間くらいまでは3時間おきが目安です。
離乳食は生後3週くらいで歯が生えてきたらはじめてみましょう。ドライフードをふやかしたものか缶詰を与えてみるのが良いかと思います。うまく食べられるようになったら少しずつミルクを減らしてごはんに切り替えていってください。
元気がない状態で保護される子猫ちゃんも少なくありません。元気がない子猫ちゃんを保護されたときは、温めてあげながら病院に連れてきてください。血糖値が低かったり、感染症にかかっていたりする可能性があります。中には、ほかのネコちゃんやわんちゃんに感染する病気もありますので、おうちで他の子を飼っている方は注意してください。
病院に連れてきていただければ、うまれたばかりの命を救うため精一杯診察させて頂きます!
これからの季節、子猫ちゃんを保護されたときに少しでも助けになれば幸いです。
獣医師 横田峻也