お口の臭いが気になることはありませんか?
こんにちは。
獣医師の貝沼です。
太陽が眩しく、蝉が騒がしい季節となりました。
ワンちゃんネコちゃんといかがお過ごしですか?
さて、今日はワンちゃんネコちゃんのお口について書きたいと思います。
皆さんは、愛犬・愛猫のお口のにおいが気になったことはありませんか?
我が家の愛犬クッキー(イングリッシュコッカースパニエル、13歳)は、お口が臭すぎて「くーちゃんの『く』は、くさいの『く』」なんて冗談を言われるほどでした。
口臭の原因は、ほとんどの場合、歯石や歯垢が原因です。
歯石や歯垢が付いていると、やがて歯肉炎へと発展し歯がぐらつき始め、そのうち歯も死んでしまいます。
下の写真はクッキーのお口のお掃除(歯石除去)をした際に、ぐらつきがあったために抜いた歯です。
よく見ると、歯の根元までビッシリ汚れが付いているのがわかると思います。
ニオイの原因はここにあったのです。
では、歯がグラグラでどうにかしてあげたいけど、抜いてしまうことには抵抗のあるご家族もいらっしゃると思います。
確かに、硬いガムなどは食べにくくなってしまいますが、ドッグフードや柔らかいジャーキーなどはちゃんと食べることができます。
我が家のクッキーも、奥歯をほとんど抜いてしまいましたが、家での生活は普段と何も変わりなく送っています。
さらに、以前は口元を触られるのを嫌がっていましたが、今ではそのようなことがなくなりました。歯を抜く前は、歯肉炎で痛みもあったのでしょう。
クッキーのようにならないためにも、歯がグラグラになる前に歯石除去をすることをお勧めいたします。
また、クッキーのように歯がグラグラになってしまっている子も、手遅れと思わず、今後の生活のために歯のケアをご検討ください。
当院では、歯ブラシやデンタルガムなどデンタルケアの商品もご紹介させていただいております。
歯のことでお悩みの方は、来院時にお気軽に獣医師にご相談ください!
これから夏本番となりますが、夏バテしないよう水分をしっかり取らせてあげて、ワンちゃんネコちゃんと楽しい夏をお過ごしください!
獣医師 貝沼大樹