湯木どうぶつ病院 – 名古屋市港区の動物病院[完全担当医制]

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スタッフブログ

まだまだ寒いこの頃です。

まだまだ寒いこの頃です。

早春、いかがお過ごしでしょうか?

早春といえば梅が浮かびますが、ふと考えてみますと桜に比べ意識されにくい気がします。
ということで、少し梅について調べてみました。

梅には春告草(はるつげぐさ)、好文木(こうぶんぼく)、匂草(においくさ)、風待草(かぜまちぐさ)などといった別名があるようです。春告草とうい別名は早春にピッタリですね。梅の香りについては…はて、どうでしょうか、梅干しの酸っぱい臭いのせいで印象が薄いのかもしれません。美しいものが並ぶ様子を表す「梅と桜」ということわざがあるように似たような印象をもつ梅と桜ですが、いつから「梅」より「桜」が目立つようになったでしょうか?

奈良時代には「花」と言えば梅を表すことが多かったようです。平安時代から桜を愛好するようになり、江戸時代には花見といえば桜を指すようになったとあります。現代では、花見といえばまず桜ですし、梅の花見は少なくとも会社などでは一般的に行われないと思います。単に寒からかもしれません、もっと開催されても良い気がします。徳川園の梅林など個人的には非常に好きですので、少し足を運んでいただき季節を感じてみてはいかがでしょうか。

最後に、病院らしく(?)中毒についてですが、果肉と種子に青酸配糖体が含まれています。インターネットでは、犬の中毒を起こす可能性があるという記載を多く見つけました。しかし、梅中毒はほとんど見かけたことがありません。論文に報告があるか調べてみましたが…ありませんでした。報告がないため強い毒性があるとは考えにくいですが、どのくらい毒性があるかは現時点でもはっきり分かっていないのかもしれません。ただし、種子については腸管で詰まることがよくあるため、誤食には気を付けてください。まだまだ早春といえども、寒い日が続いています。風邪などひかぬようご自愛ください。

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当院のロッカ君と近所の梅。しっかりとした香りがしました。

 

獣医師 中川将宏devil